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RAW

 【そうだ、温泉に行こう:エルフ達の噂話】  [時間軸:???]
 ≪クーデルン大森林≫
 古くからエルフ達が暮らし、つい最近には人間との戦争も勃発した大森林は、既に戦争の傷跡を感じさせないほどの自然を取り戻していた。  大気は澄み、森全体が清純な
自然魔力(マナ)で満ちている。  そして一時期はとある理由から減少していたが、同じくとある理由から以前と同じかそれ以上にまで増えた精霊が漂う大森林の中は、その恩恵によって様々な変化が起き始めていた。  精霊は交感能力が高くないと知覚する事すらできないが、それでも精霊が居るだけで自然はより豊かなモノになり、そこで暮らすモンスターなどの平均レベルは上がっている。  もしかしたら徐々に広がっている広大な大森林の中には、今まで居なかった種が増えているかもしれない。
 そんな大森林にある、大樹と共生しているエルフの里。  柵で囲われた外縁の入り口に、旅装束のやや老いたハイエルフが一人、帰って来た。
「……懐かしいな。ここは本当に、変わっていない」
 ハイエルフの名は、シュベルス・フェーラという。  閉塞的で排他的なエルフの中では珍しく、外へと自らの意思で出向いた変わり者である。
 森の中で一生を終える事も少なくないエルフは、犯罪を犯すなど特別な事情が無い限りは森の奥に引きこもっているのが常である。  それはエルフという種族が樹木の生い茂る場所を好むと言うのもあるが、長命種であるが故に短命な生物――その代表は人間や獣人など――と関われば不幸になる事を知っているからだ。  もし人間を愛すれば、愛した者が老い衰え、死ぬ様を見届ける事になる。  それは他の家族や友人達にも言えることであり、そしてそれは逃れる事ができない現実だ。  だからエルフは森の中で同じ長命種の同族と暮らし、病気や怪我が原因で死んでいく。ちなみに老衰となった例は殆どない。
 それ以外に森を出ない理由としては、単純にエルフという種族が見目麗しいが故に奴隷商や悪徳貴族に狙われ易くて危険だから、と言う事も上げられる。  そしてエルフの上位種であるハイエルフともなれば尚更だ。  外でエルフではなくハイエルフだと正体が露見でもすれば、延命効果があるとされる生血を求め、国家元首クラスの権力者が動き出す事もあるだろう。  そして捕まれば、延々と血を抜かれながら生かされる、という結末を迎える事になる。  そんな生など、考えただけでゾッとする。
 だが変わり者のシュベルスは、外の世界が危険で溢れていると知りつつも、長年胸の奥底に秘めた衝動を抑える事ができなかった。  幼少の頃から絶える事無く続いた我慢は限界に達し、森の外へ出て行く事を選択したのだった。
 それが今から約二百年前の事である。
 しかしそう思い立っても、簡単にはいかなかった。  シュベルスはエルフの中でも重要な役目を果たす家系の次男であると同時に、里でも個体数が非常に少ないハイエルフの一人である。  その為里では次代の担い手の一人と目され、それに応えるだけの能力があった。
 矢を射れば四百メルトル先の小さな標的すら簡単に射ぬき、剣を持てばハインドベアーすら単身で斬り殺す。  書物や日々の生活によって蓄えた膨大な知識で多くの同胞を導き、敵には苛烈だが身内には非常に優しい性格なので人望も厚い。  神に捧げる舞踊やエルフ族に伝わる楽器も人並み以上に達者で、何より精霊に好かれていた。
 その為、森を出ていく時には激しい争いがあったのは言うまでもないだろう。
 シュベルスからすれば、長年内に秘めていた願いの為に。  エルフの里からすれば、里の重要人物を失う訳にはいかない為に。
 そう言った事情から何とか説得しようとエルフ達は試みたが、まるで金属のような光沢と硬度を誇る金甲樹のように、シュベルスの心は一切変わらなかった。  結果として、仕方なく一部のエルフだけが所持する事を許されている
樹剣(ローレル)を用いた決闘にまで発展した。
 その時戦ったのはシュベルス本人と、その実父ベイカルだった。
 始まった本気の親子喧嘩は熾烈を極め、戦う二人の戦闘力の高さ故に決闘場には深い傷跡が生じた。  荒れ狂う精霊術の破壊は大地を砕き、射ち交わされる無数の矢は岩さえ穿ち、それを覆い尽くす程の植物による生命爆発。  ハイエルフ同士の空中戦にも発達したその戦いは、数時間にも及んだ程である。
 激戦の末に決着はついた訳だが、両者とも大怪我を負い、何かが違っていればどちらかが命を落としていただろう。  だが幸いにも死者は出ず、勝利したのは当然シュベルスである。  そして大森林を出る際シュベルスは“ラインフォール”という姓を剥奪され、一族から縁切りに等しい別れ方をして外へと出た。
 だからシュベルス自身、もう二度とこの大森林に帰ってくる事はないと思っていたし、戻ってくるつもりもなかった。  外で始めた行商はシュベルスの優れた商才によって順調に成長し、今では数ヵ国を跨って商売する程の大規模な老舗商会となっている。シュベルスの意思一つで大規模な金が動き、金銭面での不自由は何一つしていない。  そしてエルフほどではないが長命種の美人な年下の嫁をもらい、百二十年ほど前に男の子が二人できた。子達はハイエルフではなかったが非常に優秀で、既に成人し、兄弟仲は良好なので協力し合いながら商会の若頭として活躍している。  しかも自慢の子達は可愛らしい嫁――商会を狙う輩かどうかは入念に調査済み。結果は潔白であり、子を心から愛している――を貰い、子も産まれていた。シュベルスからすれば、可愛くて堪らない孫である。  今のシュベルスは心の底から幸せだと言える為、大森林を出た事に後悔はない。  正しい選択だったと思っている。
 しかし先の戦争が、彼の心に揺らぎを
(もたら)した。  せめて、生家がどうなっているのか知りたくなったのだ。  もし父や兄、親族が死んでしまっていたのならば、墓前に花を手向けたい。そう思ったシュベルスは暫くの間だけ妻と息子夫婦に事業を任せ、ここまで帰って来たのだった。
「どうやら里自体には被害はないようだが……さて、しかしどうしたものか。誰か居ないだろうか。ここまで来たが、なかなかに近づき難い」
 なぜ帰って来たのだ、と罵倒されるだろうか。  森捨て人が、と蔑まされるだろうか。  話したくもない、と疎まれるだろうか。  不安は尽きないが、それも甘んじて受けるべきだろう。
 シュベルスはそう思いながら周囲を見回していると、それほど間を置かず、見知ったハイエルフが数名のエルフを引き連れ、大樹の上から階段を使って降りてくるのが見えた。  やって来るハイエルフは、今年で三百十五歳を迎えるシュベルスよりもさらに年上のハイエルフである。  ハイエルフであるが故にとても品のある容姿であり、顎に蓄えた髭は立派で、曲がらずにピンと伸びた背中と腰は大樹を彷彿とさせる。  その姿は三百四十年も生きているなど全く感じさせない力強さがあり、纏う雰囲気は樹海のように奥深く、全てを包み込んでしまいそうな温かさを持っている。
 やってきた老ハイエルフの名はエッセバ・フェールオ・ラインフォール。  正真正銘、シュベルスの実の兄である。
「よく帰ってきたな、シュベルス」
「お久しぶりです、兄上。ただ帰って来た、と言う事ではありません。先の戦争で里がどうなったのか見に来ただけなのですから。用が済めば、すぐに帰ります。その方が、里にもよいでしょうしな」
「そう急ぐ事もないのだが……しかし、変わらず健やかなようで安心した。出て行った時はどうなるか不安だったのだが、どうやら杞憂だったようだな」
「相変わらず兄上は心配症ですな。里を出た者の事など、忘れればよかったのに」
「そう言うな。たった一人の弟を心配して何が悪い。しかし、もうそれ程になるか。……この二百年で、様々な事があったモノだ。それで、シュベルスよ。父上は病で祖神様の下へ召されたのだが、遺言を預かっている。聞くか?」
 過去を懐かしみ、慈しむような笑みから一変して、真面目な顔となったエッセバの問いかけに、シュベルスも改まって頷いた。
「父上が……兄上、ぜひお願いします」
「うむ。では――『我が子シュベルスよ、親としてはお前の意思を尊重したいとは思っていた。だが氏族の長として、お前を里外に出す訳にはいかなかった。子一人の自由すら守ってやれぬ、不甲斐ない父を許せ、とは言わぬ。ただ、掟によってラインフォールを名乗る事は許可できぬが、外で何かあれば、いつでも戻ってきて欲しい。エッセバにはお前と、居るであろうお前の家族を守るように頼んである。だからどうか健やかに、祖神様と世界樹の加護があらん事を願う』――と言っていた。あの父が、申し訳そうな顔をしてな」
「そう……ですか。あの、父上が……そう言ってくれて、いたのですね」
 久しぶりの肉親と会話して何処か浮ついていた心境で、初めて聞いた父の本音を聞いて、シュベルスは年甲斐もなく咽び泣いた。  二人の父ベイカルは自他共に厳しい、規律を重んじるハイエルフだった。  長い月日で擦れた記憶の中の父は滅多に笑わず、常に氏族を纏める長として考え、行動していた。  そんな父が、そう思っていてくれた。
 父を倒して里を出た事を恨まれているかもしれない、血が繋がっている事を疎んじられているかもしれない、などと思っていたシュベルスにとって、エッセバが語った遺言は長年の間に累積した思いの全てを解消するモノだった。  ダムが決壊するか如く、積み重ねた年月の間に溜まった涙がシュベルスの意思とは関係なく流れ続ける。
「これこれ、泣くな泣くな。歳をとっても、お前は相変わらず泣き虫だな」
 そうして、慈愛に満ちた笑みを浮かながらシュベルスの頭を優しく撫でるエッセバに、シュベルスは気恥ずかしさから顔を赤く染め、苦笑した。  エッセバからすれば里を出ようと、年老いようと、今もシュベルスは可愛い弟に変わりない事が分かってしまったからだ。  いい歳したハイエルフなのに、情けない。そう思い、変わらず涙を流しながら、シュベルスは笑みを浮かべた。
「……父上に、孫や曾孫を会わせる事ができればよかった、と後悔してしまいますよ、それを聞くと」
「ほう、子も孫も居るのか。ならば今度連れてくるとよい、歓迎しよう。父上の為に、墓参りもするべきだろうな」
「そうですね、里を出た者としてはどうかと思いますが、一度家族を連れて帰ってこようと思います」
 今更里に定住するつもりは無いシュベルスだが、愛妻と自慢の子、そして可愛い孫を祖父の墓参りという名目でエルフの里に連れてくるのは、せめてもの親孝行だ、と思った。  この世に父が既に居なくとも、どんな孫や曾孫なのか、見せてあげたくなったのだ。  エルフの里については子守唄代わりに語っていたので子達も興味を持ち、いつか行きたいと言っていたので、丁度いいとも思っている。
「その時が今から待ち遠しいな。さて、色々と落ち着いて語らいたいが、お前を連れていきたい場所がある。墓参りも先に一度行ってみるといい。だがその前に、お前に私の娘を紹介せねばならぬからな」
 微笑んだままのエッセバが、傍に控えていたエルフの中で最も見目麗しい女エルフを横に並ばせた。  見た目は十代後半から二十代前半と若く、中性的な顔立ちで、青みがかった銀髪は腰まで伸びている。傷一つないキメ細やかな肌は処女雪のように白く、知性の光を宿した碧眼は一点の曇りもなく澄んでいた。  半透明の素材を使い、肩や背中が露出しつつも動き易さを重視したデザインの衣服は彼女が【サーラの巫女】を担う踊り手である、と言う事の証明だ。
 そこまで見て理解して、だがシュベルスは青銀色の金属で造られた花の髪飾りに違和感を覚えた。  髪飾りの装飾があまりにも精巧すぎる物だったからだ。  ミスラルを材料としているのはハイエルフであるシュベルスからすれば一目瞭然だが、エルフにはここまで精巧な物を作る技術は、残念ながら無い。  戦に必要な剣や弓矢、日常生活に使用する包丁や鍋などは直せるが、まるでドワーフが作ったような芸術品のような髪飾りが何故ここにあるのか、外を知るシュベルスだからこそ理解できなかった。  それに護衛エルフの中に少数だが混じっている女エルフ達もペンダントや指輪など差異はあるが、繊細な装飾品を持っている事には驚いた。  シュベルスの疑問は、見れば見るほど深くなっていた。
 そして疑問に答えが出る前に、彼女――メイル・フェールオ・ラインフォールは、シュベルスに美しい笑みを見せ、頭を下げた。
「初めまして、シュベルス叔父様。メイル・フェールオ・ラインフォールと申します。父様や叔父様同様、ハイエルフの一人ですので、以後お見知り置き下さい」
 華麗な笑みと、正式な挨拶の作法。  様々な国と商談を交わしているシュベルスから見ても、高い完成度を誇る姿に思わず関心した。  そして理解する。彼女は自分の姪なのだと。ゆっくりと背中から広がる透き通る青銀の翅は、間違いなくハイエルフの証だった。
「こちらこそ初めまして、メイル殿。ただ、様は要らぬよ。ラインフォールを名乗れぬ私には、叔父、と呼んでくれるだけで十分過ぎる」
「そうでしょうか? なら、叔父さん、とお呼びしてもいいでしょうか? ただその代わり、私の事はメイル、と呼び捨てでお願いします」
「ああ、それが丁度いい。よろしく頼むよ、メイル。……しかし流石兄上の子、まさかハイエルフだとはな」
「いえ、まだ私など未熟者。父様の名に恥じぬよう、精進していきます」
「うむ、ますます将来が楽しみだ」
 シュベルスはメイルの向上心溢れる姿勢に感心していると、その横から何だか悪巧みしてそうな笑みを浮かべるエッセバが話に割り込んだ。
「そうだな、メイル。またアポ朗殿に助けられたりでもすれば、良い女と思われるのが遠のくやもしれぬからな。日々精進せい」
「もう、父様はすぐそう言って」
 やや赤くなった頬をぷくりと膨らませ、メイルがエッセバを見上げながら睨む。  それを笑いながら受け流すエッセバとは対照的に、全ての事情を理解できないシュベルスは小首を傾げた。  エッセバが言ったアポ朗殿、とは誰なのか、分からなかったのだ。
 そしてシュベルスが何か言いたそうにしているのを見たエッセバは、シュベルスの肩に腕を回し、里の実家に向かうよう促しながら耳元で囁いた。
「お前を連れて行きたい、という場所に行けば先程私が言ったアポ朗殿が誰なのか、すぐに分かる。そしてメイル達の髪飾りなども、な」
 再び悪巧みしているような笑みを浮かべる
(エッセバ)に、(シュベルス)は何処となく不安を感じながら、二百年ぶりの故郷へと帰って来たのだった。

 ェ- ■ Δ ■ ) 


 大樹の根元にある父の墓参りを終えて、荷物を実家の屋敷に置いたシュベルスはエッセバ達と共にとある林道を歩いていた。  比較的最近造られたらしき林道は山方面に続いているようで、徐々にだが傾斜がきつくなっていく。  歩き慣れない者がいれば速度は大幅に低下するのだろうが、今回は歩き慣れた者しかいないので、かなり早いペースで一行は進んで行った。
 シュベルスと共にいる同行者の数はシュベルスを含め二十名と大所帯で、モンスター対策として最低限の武装――武器はミスラルの弓矢か短剣、防具はミスラルで所々を補強した革鎧――はしているが、緊張感は特にない。  襲われる可能性は低いけど、何かあったら困るから一応用意はしておこう、とでも言うような雰囲気だ。  久しぶりに生まれ育った森を歩くシュベルスにとって、この辺りには大森林の生態系の中でも上位に位置するハインドベアーが生息していたような記憶があるだけに、それが不思議でならなかった。
(なぜ皆こんなにも気を抜いている? それに何かを楽しみにしているような、浮ついた様子なのは何故だ。予めモンスターを狩り尽くしているのか?)
 それに何故か、代えの衣服や下着、身体を拭う為の長布などを入れた袋を全員が持っている。  かくいうシュベルスもエッセバから同じような袋を持たされ、肩に担いでいた。  最初は川にでも行くのかと思ったが進んでいく方面に川は流れていないはずなので、二百年の間に地形が変化していない限りはその可能性も低かった。
 考えれば考えるほど、何処に向かっているのか分からなくなる。  一切教えられていないシュベルスは道中で何度もエッセバに尋ねたが、しかし。
「何処に行くのですか、兄上」
「秘密、にしていた方が面白いから、秘密だ」
 悪巧みしたような笑みにそう言い添えるだけだったので、途中からはシュベルスも聞きだすのを諦め、黙々と後に続いた。  それがどれほどの時間続いただろうか。  最初は気のせいかと思っていたが、林道を進めば進むほど、次第に大森林中に広がっている精霊達の気配がより濃くなっていった。  ハイエルフであるシュベルスには語りかけてくる精霊の声が聞こえ、姿も見る事ができた。だがこの先に何があるのかについては、予めエッセバに口止めされているのだろう、微笑むだけで教えてはもらえない。
 再度訪いかけるが、またも秘密と言われた。  エッセバの対応にいい加減苛立ちを覚え始めたシュベルスだったが、しかし唐突に途切れた樹木の境にて、それを見た。
 簡潔に表現するならば、≪秘境にある要塞≫だった。
 森の奥地に集落がある。これはまだいいだろう。エルフの里も、それと同じようなものである。  そして外敵に対する備えは当然だ。そうしないとモンスターに襲われて喰われてしまうだろう。
 だが目の前のそれは、普通とは備えの桁が違っていた。  周囲に張り巡らされた外敵を阻む防衛兵器は目立つものだけでも外縁部から、無数の
逆茂木(さかもぎ)、逆茂木を避けて通るルートに隠されたリリウム、空堀と水掘という二種の環濠、地面から屹立した高さ八メルトル横幅三百メルトルはあるだろう巨大な岩壁、そして岩壁の上にやや外にはみ出した木造の何かが設置されている、となっている。
 シュベルスは岩壁の上に設置されているそれが何なのかは分からなかったが、それは
藉車(しゃしゃ)と呼ばれる物で、城壁に取りついた敵兵の頭上から木石や熱湯を落とす為に考案された代物だった。  車輪が取り付けられているので簡単に動かせるそれは、矢などを防ぎながら下方の敵を比較的安全に屠れる為、防衛戦の時に役立つ。仮に壊されても残骸を落してしまえばそのまま敵を攻撃できるので、無駄が無い。
 正直、エルフの里もそれなり以上に防衛力はあるが、こことは比べるべくもない。  何気に逆茂木の一つ一つにまでエンチャントが施されているなど、どれほどの手間をかけたのか正確に測る事は困難だった。
「ほら、シュベルス。ぼさっとしてないで、さっさと行くぞ」
 驚きから立ち止って見ていたシュベルスを置いて、エッセバ達は既に歩み始めていた。
 今まで歩いてきた林道はここで一旦途切れ、そこから要塞までの距離は百数十メルトルほど。それだけ離れていて要塞の姿が見えたのは林道と要塞の間にある木が全て伐採され、見晴らしが非常に良かったからだ。  ただ木が無いからと言って緑が無い訳でなく、ポッカリと空いた空間は小さいながらも草原となっている。そして恐らくこの草原はあちこちに仕掛けられたトラップを隠す役割を担っているのだろう。  シュベルスの耳元で、下手に草原を歩かない方がいいよ、と精霊達が優しく囁いているからだ。
 そんな草原を真っすぐ貫くように、林道から要塞の正門まで石畳が敷かれている。  石畳のほぼ全てが同じ大きさの正方形によって形成されている事に気付き、シュベルスは目を見張った。  王都などではよく見られる石畳も、ここまで同じ形の石を使った物は早々見られるものではない。
(これを見ただけでも、要塞を造った者達の技術が窺えるな。それに、徹底的だ)
 石畳だけでも驚いたが、注目すべきなのはそれだけではない。  途中にある二つの堀には分厚い板の橋が架けられ、荷物を乗せた馬車が数台乗っても壊れそうになかった。  これにはどうやら二種類のエンチャントを施しているらしく、この橋は一種のマジックアイテムとなっていた。  逆茂木もそうだったが、橋にまでわざわざ高度な技量を要求するエンチャントを施すとは驚きを通り越して呆れそうだった。  しかもよくよく細部まで見ると、防衛時には爆発する事で敵を阻み、攻撃するようになっているらしい。  橋に至るまで敵を徹底的に殺す事を目的としている事に、商人であるシュベルスでさえ恐怖を抱いた。  ここを攻め落とそうとするのなら、一体どれほどの戦力を用意し、どれほどの損耗を覚悟しなければならないのか、分からない。
 そこまで観察して、シュベルスは視線を下から前に向けた。  すると丁度、巨大な正門も今は解放されているので中の建造物を見る事ができた。
(あれは……また珍しい様式の建物だな)
 見えた建造物はこの辺りではあまり見ない建築様式だと、一目で分かるモノだった。  煉瓦を使用している風ではなく、また木だけを材料にしている訳ではない。木と土と紙と、煉瓦のようで違う何かによって造られていた。  シュベルスが二百年の外界生活で収集した知識の中だと、東方にある島国で見た屋敷が一番近いだろうか。ただ平民が暮らしているような質素なモノではなく、貴族のような特権階級の者たちが暮らしていた、立派な造りのモノである。
 色々と考えながら、小走りで横に並んだシュベルスの反応に満足したらしいエッセバは、ここが何なのかやや自慢げに説明し始める。
「どうだ、凄いだろう?」
「ええ、凄いですよ、本当に」
「ここは≪パラベラ温泉郷≫と言って、最近仲良くなった鬼達が運営している温泉施設だ」
 なるほど、とそれを聞いてシュベルスは疑問の大半に合点がいった。
 ここが温泉施設だとすれば、一行が持つ袋に入れられた代えの服や下着の説明がつく。  川ではなく、温泉だったか。その発想が無かった自分を、シュベルスは老いたな、と感じた。  目元を抑え、ため息を吐き出す。
 確かに近づくにつれて奥の方で立ち昇る湯気がうっすらと視認でき、周囲に漂っている独特の匂いは温泉がある場所ではよく嗅いでいたモノに違いない。  それに要塞の中には他のエルフ達の姿がチラホラ見受けられ、建物から伝わってくる大勢のヒトの気配と、漏れ聞こえる笑い声は、他と変わりないモノだ。
 ただ鬼が運営している、という部分に引っかからない事もないが、先の戦争でエルフ達は【鬼】種と共に戦ったらしいので、その繋がりに違いない。  ヒトのように高い知性を持つ鬼は入浴を好む者も多いので、恐らくは
鬼人(ロード)級の首魁が存在しているのだろう。  脅威と言えば脅威だが、仲良くしているのならば特に問題は無いか。
 シュベルスはそう判断し、続いた説明に固まった。
「ここの従業員は
小鬼(ゴブリン)や人間、獣人など様々居るのだが、鬼達の長――アポ朗殿が色々な事を実験的にやっているから、日々新しい驚きがあって、今一番エルフ達の関心が高い場所だな」
 隣で説明するエッセバに、シュベルスは驚いて顔を向けた。
 ゴブリンが働いている。そして同じ場所で人間が、獣人が働いている。  それは変だ、と無言で訴えていた。  ゴブリンは基本的に本能に従順で、馬鹿だ。強盗の手駒などには使えるが、些細な気配りが必要な接客などできるはずが無い。  人間の従業員はまだ分かる。経験を積ませれば十分使えるだろうし、予算さえあれば奴隷で数は補える事は可能だ。だがゴブリン達と一緒に働けるかと言えば、疑問は残る。  命令に絶対服従するゴブリン達でなければ他の従業員がどうなるか分からないし、獣人も大体人間と同じ理由が上げられた。
「そんな馬鹿な」
 二百年という長い間、外の世界で暮らしていたからこそ、シュベルスの反応は正常なモノである。  いや、森に籠っているエルフだとて、普通はシュベルスと同じ反応を示すだろう。  だが、周囲に居る者の中でシュベルスと同じ反応をしている者は一人も居ない。  当然の事、とでも言いたげに受け入れている。
「まあ、行ってみれば全てが分かるさ。ただゴブリンだからと言って、侮るなよ。ここのは、長から末端まで、ちと特別だからな」
 首を傾げるシュベルスを促して、一行は正門の前に到着する。  両脇の岩壁が突出して“凹”のような形状の正門は、前後に門がある二重構造になっていた。第一の門と第二の門の間は約五メルトル。それは岩壁の厚みと殆ど同じであり、敵を殺す為だろう、門と門の間の天井には木石や熱湯などを浴びせる為の大穴が開けられている。  第一の門が壊されても、第二の門が壊れる前に多くの敵兵を屠れそうだった。
「御苦労様」
 門を潜る寸前、エッセバが岩壁の上を見上げながら軽く手を上げ、声を上げた。  それにシュベルスはつられて顔を上げると、岩壁の上で、弓矢で武装した数名のダークエルフ達が周囲を警戒していた。チラチラと視線を寄こすが、エッセバの姿を見ると問題は無いと判断したのか、その意識の大半は再び周囲に向けられる。  巧妙にマジックアイテムのマントや障害物で隠蔽され、他の事に気をとられていたシュベルスはその時になってようやく気がついたのだった。
「いらっしゃいませ。今日もお楽しみ下さい」
 恐らくは集団の長だろう壮年のダークエルフが、会釈しながらエッセバの言葉に反応した。  外の暮らしで以前ほど偏見は無いとはいえ、やはりダークエルフには忌避感があり、歓迎の言葉の返答は軽く会釈するだけに留めて門を潜り抜ける。
 そして二重の正門を潜り抜けて直ぐ、一行は武装を正門横に設置された小さな検問所で渡した。武器を持ち込んで暴れられれば厄介だからだろう。ここで武装を渡しておかないと、何かあった時に問題になるらしい。  それは納得できるが、受け取ったのは人間の女性と、雌のホブゴブリンだった。  外から来た者が暴れれば彼女達が真っ先に殺されそうなものだが、他に男の戦闘要員が見受けられないので、もしかしたら二人は強いのかもしれない。何となく、騎士とメイジ系に見える。  などとシュベルスが考えていた間に、武装を渡した一行は書類にサラサラとサインをしていく。サインを終えると番号が書かれた金属プレートを手渡された。  帰りにこれを提示すれば、武装が戻ってくる仕組みだ。
 そうした細々とした手続きを終えて、ようやく活気に満ちた温泉街に一行は足を踏み入れた。
「今はまだここにやって来るのは里のエルフだけだから客は少ないが、それでも、利用者の数は多い。毎日入り浸りになっている者も多い」
 中央通りであろう正門から伸びる道の奥には、先程見た屋敷がある。  そして中央通りの左右には屋敷ではなく、この辺りでは一般的な造りの店が立ち並んでいた。
 金槌が描かれた看板を下げ、武具や細々とした装飾品を売っている店がある。  店頭に並んでいるのは様々な金属によって造られた髪飾りや指輪などであり、奥には実用重視や観賞用の様々な武具が並べられていた。  店員は愛嬌の良い猫系の獣人である女と、如何にも頑固職人といった姿をしたドワーフの老人。  そこでは恋人なのだろう若いエルフの男女が仲良く商品を見て、笑い、店員に何か質問して、最後にはミスラルと緑色の金属で造られた揃いの指輪を買って行った。
 フォークとナイフが描かれた看板を下げ、簡単な料理を提供している店がある。  そこそこの広さがある店舗は満席で、老若男女のエルフ達が料理に舌鼓を打っていた。  客の注文を聞いて回っているのは
猫妖精(ケットシー)達で、二足歩行するネコがチョコチョコと動く様は可愛らしい。
 その他にも様々な店が展開され、それを物珍しげに観察しながら、一行は中央の屋敷の玄関に到着した。
「一先ず温泉に入ってから、他の店を回るとしよう。ここの一番の見どころは、やはり温泉だからな」
 そうシュベルスに説明しながら、エッセバは慣れた様子で屋敷の扉を開けた。  カラカラと小さく音を立てて横にスライドする様はドアが一般的なこの辺りでは珍しい。  これも久しぶりだな、と思いながらついつい普段の癖で土足で上がろうとしたが、即座に注意された。
「ここから先は、靴を脱いで入れ」
「おっと、確かにそうでしたな。久しぶりなので、忘れていましたよ。手間取らせて申し訳ない、兄上」
 土足で上がろうとしていた事を注意され、シュベルスは謝りながら、靴を脱いで屋敷に上がった。  靴は玄関の横にある大きな靴箱に入れられる。
「しかし、立派なものですな」
 屋敷の内装もやはりこの辺りでは見かけない独特なモノで、しかし不思議と落ち着ける何かがあった。  木製の床は軋んで不快な音を出す事は無く、記憶にある屋敷ではやや冷たかったはずだが、ここでは温かさが伝わってくる。
「ほうほう、ほう」
 ここに来て静かに高まっているシュベルスは、好奇心から忙しなく周囲を見回し始めた。  そうしていると、一行が玄関正面にあるカウンターに向かって動き始めたので、やや遅れながら付いていき。
 そしてカウンターの中に営業スマイルを使いこなすゴブリンが本当にいたので驚いた。  シュベルスからすれば、それは芋虫が言葉を発した、と同じくらい衝撃的なモノだった。
「いらっしゃいませー。ご予約されているエッセバ様御一行ですね。料金は既に頂いているので、これをつけて下さいね。はい、ゆっくりと堪能して下さい」
 シュベルスが驚いている間、他の皆は愛想良く笑っているゴブリンから赤い玉が嵌め込まれた糸のブレスレットを受け取っていく。  ブレスレットを受け取った者から、エッセバ達に軽く会釈し、思い思いに行動を開始した。
「さてと、早く入ろうぜ」
「今日は何してもらおうかなぁ。この間のやってみると、肌が滑々になったのよね」
「あ、じゃあ今日はそれ、やってもらおうかしら」
 ブレスレットを装着し、男は青い布が吊り下げられた通路に、女は赤い布が吊り下げられた通路に入っていった。  布にはどちらもヘンテコなマークが白い糸で縫いつけられているが、それが温泉を示しているのだと何となく分かる。  護衛役のエルフ達もここに到着した時点で一応の仕事が終わり、後は自由行動となっているので、まったりと温泉を楽しむ気満々だった。
「……はぁ、驚き過ぎて、身が持たんぞ」
 短い間に驚き過ぎて、やや草臥れた様子のシュベルスだった。  そして気がつけばシュベルスはブレスレットを右手首に装着し、男達が入って行った通路の中を歩いていた。

 ちなみにそんな横で、小声でこんなやり取りが交わされていた。
「あ~、エッセバ様。外の人連れてきちゃ駄目じゃないですか。禁則事項にキッチリ書いてますよ? 守ってもらわないと、困ります」
「すまんな。しかし二百年ぶりに帰って来た弟でな、ここを自慢してやろうと思ってな」
「駄目ですよ、規則は規則なんですから。入れたら、僕が怒られます」
「それは大丈夫だ。アポ朗殿に直接連絡して、酒樽十で特例を認めてもらっとる」
「え? 本当ですか? 少しお待ちを……あの……エッセバ様が……ええ、はい、はい。分かりました。……本当みたいですね。じゃ、大丈夫ですね」
「それでは、ブレスレットを貰おうか」
「はい、どうぞ。あとそちらの方の湯着はサービスしときますので、どうぞ使ってください。では、お楽しみください」

 ■ ■ ■

「あ~……。確かにこれは、兄上が自慢したいのも頷ける」
 屋敷の通路の先にあった脱衣所で衣服を脱ぎ、湯着と呼ばれる薄い生地の衣服に着替えたシュベルスは、一番広い混浴の浴場にある白濁とした湯に浸かりながら横に居るエッセバに語りかけた。
「そうだろう、そうだろう。毎日入りに来るくらい、ここは気に入っているからな。帰って来た弟に、自慢したくもなるさ」
 シュベルスと同じハーフパンツタイプの湯着に着替えたエッセバは、非常に自慢げだ。  手元には木桶に入れられたエルフ酒の瓶とお猪口。それをチビチビと飲みながら、二人は語る。
「しかし、本当に色々とやっているんですね、ここは。他で見たモノもあれば、初めてのモノもある」
「そうだな、本当に、色々とやっているよ。個人的には、雷精石とミスラルを利用した電気風呂がお勧めだ。ピリピリして最初は慣れないかもしれないが、あのキュッと筋肉が引き締まる感覚は止められん。ハマるな」
「確かに、あれには驚かされました。使用してる材料が材料だけに、なんと勿体ない、と思ったものですが、あの独特の感覚は今まで体験した事もありませんでした。まあ、あの加減を出すには、それ相応の時間と手間が必要でしょうな。強過ぎれば、癒される前に死にますし」
「まあ、試さない方が無難だろう。危険だし、費用がかかり過ぎるしな。電気風呂の他には、打たせ湯、サウナ辺りもいいな。サウナの後の水風呂は、キュッと引き締まって気持ちがいい」
 水風呂の水は水精石で出した水だから、よりいいぞ。とエッセバはエルフ酒を飲み、陽気に笑った。
「確かに、先程試しましたが、あれはいいですね。水精石で出した水は精霊達の力が宿っていますから、エルフにとっては最高だ。ただ、特に驚いたのは噴流式泡温泉、ですね。あれ、どうやってるんですか?」
 噴流式泡温泉。  壁や底にある小さな穴から噴き出す細かく小さな泡が入浴者の身体を刺激する、≪パラベラ温泉郷≫に複数設計された温泉の中でも高い人気を誇るモノである。  詳しい構造は訪いかけられたエッセバも知らない事だが、電気風呂と似たような考えで設計され、これには風精石が使用されていた。  ブクブクと泡が全身を刺激するその感覚に、老若男女問わず、虜になる者は多い。
「それは知らん。コチラが教えてほしいくらいだ」
「流石に兄上でも知りませんか、残念です。……そう言えば、温泉以外のサービスも面白いですな。ビッグコッコの温泉卵なんてありますし、それを温泉に入りながら堪能できるなんて驚きですよ」
「まあ、確かにな。そうだな、個人的なオススメのサービスと言えば、森の恵みから造られたアロマオイルを用いたオイルマッサージ、というのがあるぞ。あれは身体中の疲れが揉み落とされるようで、至福の時だな。特にドリアーヌ嬢にやってもらった時は、思わず昇天してしまいそうだった。思い出しただけでも、久方ぶりにいきり起ちそうだ」
「鼻の下が伸びているぞ、ムッツリ兄上」
「はっはっは、お前が言うな、ムッツリ弟。だが仕方あるまい。そちらに関しては、種族的にアチラが上手だからな、勝てんよ。彼女にかかれば枯れた者でさえ復活するし、女衆達もやってもらうと美肌うんぬんと好評で、こぞってドリアーヌ嬢を指名している。だからドリアーヌ嬢のマッサージはなかなか受けられないが、その他の者のマッサージも悪くは無いから試すといいだろう。ドリアーヌ嬢ほどではないが、彼女達もメキメキと上達している」
「そんなに凄いのですか?」
「恐らくエルフの人口問題も、多少はこれで改善するだろう、というくらいには凄い。場合によっては、そういった欲望を刺激する為のマッサージも受けられる。ただあれを試したグラーバの奴は、抑えきれずに夫人と一晩中楽しんだようだ。一晩中ねちっこく攻められたらしくてな、夫人は立つ事もできんかったらしい」
 グラーバはハイエルフではないがそれに近い能力を持つ壮年のエルフであり、エッセバと同じ【円卓会議】に参加する権利を持つ者――つまりは氏族長の一人である。  里でも有数の戦士であり愛妻家でもある、エルフにしては欲が強い彼は、自分に合わせれば妻の負担が大き過ぎる、などと言って、夜では淡泊な者として仲間内では知られていた。  愛し過ぎて本番に弱いヘタレ、とも言われているが、それはさて置き。  そんな彼が、妻が立てなくなるほど愛した。  大昔だが、幼少の頃を互いに知る者として、シュベルスは納得したように頷く。
「なるほど、そうですね。エルフは基本的に、淡泊ですからね。あえてそうした刺激を与える事で、促すと言う訳ですか」
「そうだ。先の戦争で減った人口を増やすには、ドリアーヌ嬢達のマッサージが、案外良い手段なのだよ。もっとも、純粋に気持ちいいからだがな」
 お猪口から酒が無くなり、交互に注いでいく。  久しぶりの兄弟の語らいはゆったりまったりと続き、今まで離れていた時間を埋めるように、途切れない。  そうしてどれ程の間温泉を堪能しただろうか。そろそろ上がるか、という頃合になって、意を決し、シュベルスはエッセバに訊いた。
「兄上、アポ朗殿、という方には会えますか?」
「今は、居らん。外に出ているそうだ」
「そう、ですか」
 気合いを入れたのに空振りで、ガクリ、とあからさまに落ち込むシュベルスを見て、エッセバは苦笑しながらその肩を叩いた。
「そう気落ちするな、連絡手段はある。そこからは、お前の交渉次第だ」
 だが取りあえず今は飲め。グイッと、飲め。  そう言って、エルフ酒を注ぐ。  トプトプと、音が鳴る。  限界ギリギリにまで入れられた酒に、いつの間にか日が沈み、夜空に輝いていた星月の光が反射した。月星の光に混じる魔力を吸収して、普段以上に味を深めていくエルフ酒。
 それをグイッと一口で飲むシュベルスは、必ずまだ会わぬアポ朗殿と良好な関係を築くのだ、と誓いを立てる。
 主な理由としては、またここの温泉に来たいからだ。  本来なら外部の者となったシュベルスがここの存在を知る事はできないのだが、エッセバが交渉し、特別に認められたからこそ浸かる事ができている。  だが大森林から出ると特例も終わり、以後このままだと入る事はできず、また、ここの存在を洩らすと暗殺されてしまうので、対等な取引関係となる事をシュベルスは目標としたのだった。
 そうして数日の滞在期間中、日々拡張される温泉や、新しいサービスが生まれる≪パラベラ温泉郷≫に足繁く兄弟で通い、里帰りを終えたシュベルスは、帰りを待っていた家族の前でこう言った。
「そうだ、皆で温泉に行こう」
 すっかり温泉中毒者となったシュベルスの行動は速かった。

 老舗商会≪緑矢星郷≫会長が、手土産こさえて来るまで後■■日。

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[Yes, let's go to the hot springs: elves of the gossip]

[Time axis:? ? ? ]

«Kuderun large forest»

Elves living for a long time, large forests also war between humans broke out in the recently, had regained the already natural about not feel the scars of war.

Air corner, the entire forest is filled with natural magic mana of innocent.

And one time it had been reduced from the phrase reasons, in the large forest that increase was spirit drifts from the phrase reason to the same or greater than the previous same, various changes had begun to occur by its benefits.

Spirit can not be even able to perception and not high is sympathetic ability, still become richer mono only in nature there are spirits, where live the average level of such monster is rising.

In the vast large forest that gradually spread Maybe it might have increased the species that did not stay until now.

Some in such a large forest, the elves that are in harmony with Daiki Sato.

At the entrance of the outer edge surrounded by fence, High Elf is one who somewhat old journey costumes, came back.

The "...... Na nostalgic. This really has not changed."

The name of the High Elves is that Shuberusu-Fera.

Occlusive and uncommon in the exclusive elves, it is crazy that Demui at their own will and to the outside.

Elf often than not to finish the life in the forest, as long as there are no special circumstances, such as commit the crime it is always that are holed up in the back of the forest.

It's race of elves is also to say that prefer a place lush with trees, it is a long-lived species, therefore short-lived organisms - the representative human and beast people, etc. - know that you be unhappy if get involved with body.

If you If you love the man, decline old and loved person, so that the follow up to the way die.

It is that also true in other family members and friends, and it's a reality that you can not escape.

So elves same long-lived species homologs and living in the woods, dying due to illness or injury. Example of a senility By the way, there is little.

The reason for it other than not out of the woods, simply because it is dangerous easy being targeted in the look eyes beautiful but therefore slave commerce and unscrupulous noble race of elves, and also the like to say.

And it's especially if accustomed to the high elves which is a higher species of elves.

If even Roken is identity that it is high elves rather than elf outside, to obtain the Namachi that is that there is a survival benefit, there will also be those in power of the head of state class starts to move.

And I grabbed it, kept alive while pulled the endlessly blood, it will be to welcome the conclusion that.

Such raw, etc., and chilling at the thought.

But Shuberusu oddball, while to know the outside world is full of dangerous also, could not suppress the urge to have hidden in the depths of many years chest.

Patience lasted without it withstand that from a young age is reached the limit, it was to chose to go out to the outside of the forest.

It is that of about two hundred years ago.

But even so Omoita~tsu, it did not go easy.

Shuberusu and at the same time is the second son of the family that plays an important role among the elves, who is one of the number of individuals is very small even in the village high elves.

That is Tamesato is one person and eye leaders of the next generation, there was only the ability respond to it.

Small target of four hundred Merutoru destination if put an arrow even-out easily dog, Hind Bear even kill sword in alone if able to have a sword.

Leads to many compatriots in the vast knowledge that is stored by the books and daily life, it's harsh to the enemy, but thick very well respected because it is friendly personality to relatives.

Instrument transmitted to the dance and elves dedicated to God be the fluent in more than decent, it had been above all liked by spirits.

Therefore, it would be needless to say there was a fierce battle when leaving the forest.

If from Shuberusu, for the wishes that had been hidden in the many years.

If from elf village, in order to not afford to lose a key figure in the village.

Elves and try to convince somehow from the total said circumstances tried, like a gold instep tree boasts a gloss and hardness, such as a metal, heart of Shuberusu did not change at all.

As a result, it was developed into a duel using the tree sword Laurel only part of the elves reluctantly have been allowed to be possession.

Fought at that time and Shuberusu himself, it was his father Beikaru.

Parents fight began in earnest is extremely fierce, caused a deep scar in height therefore duel field of two people fighting force fight.

Destruction of raging spirit surgery crushed the earth, countless arrows exchanged among rock even bored, plant life explosion due to the extent completely covering it.

That fight that was also developed in the dogfight between the High Elves is enough to lasted a few hours.

It means that settled with the end of the fierce battle, but both assume the serious injury, would either if something different had lost their lives.

But fortunately the dead is not out, the victory is a matter of course Shuberusu.

And Shuberusu Upon exiting the large forests are stripped of surname "line Fall", it was out to the outside by the way farewell equal to divorce from the clan.

So Shuberusu itself, to thought and never to come back ever again in this large forest, was not even going to come back.

Peddling that began outside to grow steadily by good business acumen of Shuberusu, it is now become a large-scale long-established firm of enough to trade across the several countries is. Large-scale gold movement in making one of Shuberusu, inconvenience of financially not anything to.

And although not as much as elves got a daughter-in-law of the younger a long-lived species of beauty, boy ago one hundred twenty years could be two people. Cotati is very talented, but was not a High Elf, already adult, sibling relationship it has been active as a company of young head while mutual cooperation so good.

And proud of the children is lovely daughter-in-law - whether fellows aim the firm carefully researched. The result is a innocence, are sincerely love child - got a, a child was also born. If from Shuberusu, it is a cute and unbearable grandson.

Now Shuberusu because it can be said that the happy from the bottom of my heart, do not regret the fact that it leaves a large forest.

It is thought that it was the right choice.

But ahead of the war, it brought fluctuations in his heart.

At the very least, it became want to know is happening birthplace is.

If father and brother, if the relatives had died, I want to Te-muke flowers to grave. So I thought Shuberusu only a while to leave the business to his wife and son couple, was the came back to here.

"Apparently there ...... Well it seems there is no damage to the village itself, but what was or not. I wonder absent someone. Having come this far, it is difficult to approach the quite"

It's why came back, and I will be cursed.

I wonder forest abandoned people, to be despised.

I do not even want to talk, and I would be wrong side.

Endless anxiety, but you should receive it also complacent.

When Shuberusu have looked around while I think so, it is not placed between so, it Mishi~tsu was high elves are pulling in elf of several people, and the saw come down using the stairs from the top of the Taiki.

Come high elves is a more older high elves than Shuberusu to greet the three hundred and fifteen years old this year.

Is the appearance it is a High Elf therefore with very goods, the beard that was stored in the jaw a fine, back and hips extending the pin without bend is reminiscent of the Taiki.

The figure has three hundred and forty years living totally feel let not strength, such as is, to wear the atmosphere deep as the Forest, has a will likely warmth wraps everything.

Old High Elves of the name came to Esseba-fail-line fall.

Genuine, it is a real brother of Shuberusu.

"Do well come back, Shuberusu"

and "Long time no see, on the brother. Just came back, and the thing does not have to say. If the former is because I just came to see what happened to the village is in the war. for is SUME, you return immediately. such a person There, it to would be the village "

"It's not even that you hurry so but ...... However, unchanged and was relieved in the healthy way. I was the anxiety What happens when you went out, but it seems to have been apparently groundless"

"It's still my brother on to worry about disease Na., Such as that of those who have left the village, even though I should Wasurere"

"What is bad is worried about the so say Na. Of only one person younger brother. But, on the other so to become one. ... The two hundred years, but there were things various things. So, I Shuberusu. Father is disease It had been called to the bottom of Soshin like in, but is entrusted a will. hear either? "

Past and Natsukashimi, and transformed from smile like cherish, to question of Esseba which became a serious face, was Shuberusu also formal nod.

"Father is on ...... brother, by all means thank you."

and "lays the -..." child Shuberusu I, as a parent I thought would like to respect the you of intention but as head of the clan, you that were not afford to give reason to Sato-gai child of one person The unexpected Yare is even defend freedom, to forgive the shameless father, and unexpected say that. However, it is unexpected allow you claiming the line fall by law, and if something outside, I want to come back at any time. The Esseba it and you , will have to Aru asked to protect you of family So whether healthily, I hope that does rough is bless Soshin like the World Tree "-.. and had said that his father, an apologetic look I was the "

"So ...... do. That, father is me saying so ..., So you had."

In frame of mind you have been somewhere Uwatsui in conversation and after a long time of the immediate family, listening to the real intention of the first time I heard my father, Shuberusu cried Musebi without Toshigai.

Two father Beikaru to oneself and others both tough, it was a high elves that values ​​discipline.

Long father in the rubbing was stored in a month is not rarely laugh, always thought of as long to put together the clan, it was acting.

Such father, me thought so.

Tilt the father might have been Ulama that has left the village, it might be that Uton Flip is the blood are connected, for Shuberusu that had been thought, such as testament to the years that Esseba told It was things to solve all the accumulated I in between.

As one dam to collapse, accumulated tears during the years that stack continues to flow regardless of the intention of Shuberusu.

"Come now, take the.-Year-old cry cry, You're still crybaby ne"

Then, in Esseba that stroking gently the head of Shuberusu while float a smile full of compassion, Shuberusu is dyed red face from the gas embarrassment, was bitter smile.

In an attempt to leave the village if from Esseba, and one for old, still Shuberusu is because've found that you do not change the cute little brother.

Even though high elves that was a good age, and pathetic. I think so, in tears and does not change, Shuberusu was smiling.

"In ...... father, it can be glad if you can to make meet the grandson and great-grandson, and I'll will regret, and hear it."

"Law, the child also may grandson Some whether. If bring this time, trying to welcome. For the father, and I guess should also be grave."

"Well, I think if as a person who has left the village, but I will Koyo back to take the once family"

At this late hour but no Shuberusu going to be settled in the village, his wife and proud of the child, and cute for grandchildren in the name of grave of grandfather bring to the elves of ri, at the very least also of'm filial piety, and I thought.

Without home father in this world already, what grandson and great-grandson of whether, and he was tempted give show.

The children also interested because for village of elves had told lullaby instead, since had to say want to go someday, it is thought that both just good.

"At that time the Na not wait from now. Now, I want socializing with various and calm, there is a place that I want to take you. Grave also good to try to go ahead at once. But before that, you to my daughter We'll I must not introduce "

Esseba of remains smiled, was not lined up the most seen eye beautiful woman elf in Elf, which has been ahead near to the side.

Look young from the late teens and early twenties, with androgynous features, bluish silver-haired extends to the waist. Scratch one not silky skin as white of virgin snow, blue eyes that it was harboring the light of intelligence was lived without any cloudiness of one point.

Use a semi-transparent material, while exposed shoulders and back even clothing design with an emphasis on ease of movement is a dancer responsible for the [priestess of Sala] her, it's that the proof to say.

To understand and look up there, but Shuberusu was uncomfortable to hair ornaments of flowers made with blue silvery metal.

Because decorative hair ornaments was something far too elaborate.

Mithral are you with the material is but obvious if from Shuberusu is high elves, technology to make sophisticated thing to elf far, unfortunately not.

Required swords and bows and arrows in war, but can fix, such as knives and pot to be used for daily life, though whether dwarf is there to hair ornaments is why here, such as works of art, such as made, and could not understand precisely because Shuberusu to know the outside It was.

It is a small number in the escort elf to it but there are differences, such as to have a woman elves also pendants and rings that mixed, was surprised that you have a delicate ornaments.

Shuberusu of doubt, had become deeply enough to see it if you look.

And before the answer comes the question, she - mail-fail-line fall, it showed a beautiful smile to Shuberusu, bowed.

"Nice to meet you, My name is Shuberusu uncle like. Mail-fail-line fall. Father and uncle like the same, because it is one of the high elves, please put your Mishiri hereafter"

Brilliant smile and, etiquette of formal greeting.

Even when viewed from Shuberusu which enters the negotiations with the various countries, were interest is not likely to figure which boasts a high degree of perfection.

And we understand. She and's a his niece. Blue silver wings that transparent slowly spread from the back was the High Elves of testimony definitely.

"I have started precisely here, mail hall. But, like I'll unexpected need. I have which is not Nanore the line fall, too enough with just me call uncle, and"

and "If either right?, uncle, and is good'll we do?? But instead be Oyobi, my thing is I need your help by mail, the honorific"

"Oh, it is just nice. I'll ask Regards, mail. ... But truly his brother on the child, surely I that's High Elf"

and "No, still so as not to shame me, such as immature person. Father's name, and we will continue to devote"

"Existence, I'm looking forward to more and more future"

Shuberusu and are impressed by the ambition full of attitude of mail, interrupted the Esseba to wear somehow intrigue to likely smile from the next to speak.

and "Yeah, mail. Further, if also can be helped to apo Akira hall, and sex Do not. daily vegetarian because is of a receding Ya unexpected may also seems a good woman."

"The other, Father saying immediately so"

Slightly reddened cheeks inflated and Pukuri, mail is glares while looking up at the Esseba.

In contrast to the Esseba to parry laughing it, Shuberusu I can not understand all of the circumstances was tilted her Kokubi.

Esseba said, apo Akira dono, who is given to the, I did not know.

And Esseba I saw Shuberusu is to say something was unlikely, turn the arm to the shoulder of Shuberusu, whispered in my ear while urged toward the village of home.

"I want to take you, or apo Akira dono I said earlier if you go to the place who is called, it can be seen immediately. And also, such as mail our hair ornaments, I"

Again brother Esseba to smile such as those intrigue, while feeling the anxiety and cry where brother Shuberusu is, it was the came back to the two hundred years of hometown.

~E - Δ )

Beyond the father of the grave at the base of the Taiki, Shuberusu that was placed in the house of the parents of the luggage had been walking along the road with the phrase Esseba us.

Relatively recently built forest road Rashiki was in as Following the mountain direction, go to but gradually become tight tilt.

Speed ​​if there are those who do not get used to walk wonder greatly reduced, but since this time there are only those who are familiar walk, went go one line at a fairly fast pace.

The number of travel companions who are together with Shuberusu was twenty people and large family including Shuberusu, minimum armed as monsters measures - weapon bow and arrow or dagger of mithral, ​​leather armor armor was reinforced here and there in mithral - chopsticks In that, but there is no particular tension.

But is likely to be attacked low, something met Once tentatively prepared from troubled to let me, and it's atmosphere, such as say even.

For Shuberusu walking was born and raised forest for the first time in a long time, the only Hind Bear is located at the top among the ecosystem of large forests in this area there is a memory, such as lived, it has not become a wonder.

(Why is pulled everyone so much care? Like looking forward to something in it, it's a state that was Uwatsui It 's why. Is it are exhausted hunting in advance monster?)

And for some reason, instead of clothes and underwear, bags everyone who put and long cloth for wiping the body have.

Thus say Shuberusu also made to have a similar bag from Esseba, it was responsible to shoulder.

Since the first such should not flowing river in direction to proceed I thought to whether to go even to the river, two hundred years as long as the terrain has not changed between was lower its potential.

Enough to think If you think, it will not know what is heading to where.

Although Shuberusu that are not taught at all was asked many times to Esseba along the way, however.

"I go to somewhere, on a brother"

and "because it is interesting that has been secret, in, it's a secret."

And because it was only add to say so to the intrigue was such a smile, from the middle to give up the out also hear Shuberusu, it lasted after silently.

Will it lasted much of the time.

Initially I had thought that perhaps because of the gas, the more advance if advance the forest road, became darker the spirits of the signs that have spread gradually to large in forest.

Come hear the voice of the spirit that speaks to is a High Elf Shuberusu, it could be seen even appearance. But for what's in this earlier, in advance Esseba probably have been hush in, not get to tell it in the smile only.

Again Otonai multiplying, but was told that once again a secret.

It was Shuberusu began remember the sloppy irritation to the corresponding Esseba, but by abruptly interrupted the border of trees, saw it.

If briefly to express, it was a «fortress located in the unexplored region».

There is a village in the interior of the forest. This would be still good. Elf village also, is the same similar thing.

And equipped for the foreign enemy is natural. It would would have been eaten by being attacked by a monster otherwise.

But it before the eyes, usually with was different digits of preparation.

From the outer edge just defense weapon is intended to stand out to thwart the enemy that has been spread around around, countless abatis abatis, Lilium that was hidden in the route that passes through to avoid the abatis, of the two that Karahori and Mizuho ring moat, erected the height eight Merutoru width three hundred Merutoru will some huge rock, and is something of wooden protruding slightly outside on top of the rock wall has become, has been established from the ground.

Shuberusu it but it has been installed on top of the rock did not know what it is, it is called a 藉車 Sha Sha, devised from the overhead of enemy soldiers were clinging to the walls in order to slow down the trees and stones and hot water It was been stuff.

It moves easily because the wheels are attached to it, because it is butchery and relatively safe below the enemy while preventing such as arrows, help at the time of the defensive war. As it is because it can attack the enemy, there is no waste is once you even dropped the wreckage is temporarily broken.

Honest, but some defense force elf village in more than decent, it is not even in order to compare with here.

What care such as the enchantment to the one by one of abatis has been subjected, was an whether exactly it is difficult to measure multiplied by how much time and effort.

"Look, do not be Shuberusu. Bosatto, and quickly go."

Place the Shuberusu that had been seen in halted from surprise, Esseba we had already started walking.

The woodland path that has been walked until now here in broken once, from which the distance to the fortress about a hundred Merutoru. It seemed the figure of fortress have much away are felling all trees located between the forest and the fortress, because view was very good.

Just to say that because there is no tree, not necessarily there is no green, the space was vacant and gaping has become the small but grassland. And it will probably wonder this grassland has a role to hide the trap planted here and there.

At the ear of Shuberusu, because poorly I had better not walk the prairie, and spirits are whispered gently.

To penetrate straight such a grassland, stone pavement has been laid from the forest road to the main gate of the fortress.

And noticed that almost all of the stone pavement is formed by the square of the same size, Shuberusu was all eyes.

Stone pavement which is often found in such king Prefecture also does not quickly seen the ones made with stones of the same shape thus far.

(Even just by looking at this, Na suggests that the person with our technology that built the fortress. And it's thoroughly)

I was surprised just cobbled, but the notable is not only that.

To be multiplied by the bridge of thick plate in two of the moat in the middle, horse-drawn carriage loaded with luggage and had to likely break even riding a few cars.

It seemed apparently subjected to two types of enchantment to this, this bridge had become a kind of magic item.

Abatis also was a so, it seemed amazed past the surprise and subjected to the enchantment that request purposely sophisticated workmanship up to the bridge.

Moreover, a closer look closely to details, thwart the enemy by an explosion at the time of the defense, it seems to come to attack.

In that it is intended to kill thoroughly the enemy up to the bridge, he was holding a fear even Shuberusu is a merchant.

If to try to Semeotoso here, prepare an integral how much force, and what must be prepared for how much wear and tear, do not know.

Observe up there, Shuberusu was towards the front from below the line of sight.

Then just, even now huge main gate and was able to see the buildings in because it is released.

(It there's a building of ...... also unusual style)

Buildings were visible when I do not see too much architecture in this area, was the things you can see at a glance.

Rather than the wind using bricks, and also does not mean that the only wood materials. And wood and soil and paper, had been built by something different in the way of brick.

Shuberusu When he is in the knowledge collected at ambient life of two hundred years, I wonder is closest mansion that was seen in the island nation, which lies to the east. But rather than a modest things like commoner is living, the privileged class Shah us, such as the nobility lived in, is a mono good build.

While many things considered, Esseba that seemed satisfied with the reaction of Shuberusu lined up next to in the trot here begins to explain in somewhat proudly what it is.

and "How's, it would be great?"

"Yes, it's amazing, really."

"This is to say« Torino Palavela hot-spring village », but hot spring facilities recently friends became demon who has operated"

You see, and to hear it Shuberusu have made consent to the majority of questions.

Here if it's hot spring facility, instead of clothes and underwear of the description that has been put in a bag with the line is attached.

Not a river, and what was hot spring. His idea that there was no, Shuberusu I felt old Na, and.

It is possible to suppress the eyes, and spit out a sigh.

Certainly approaching Standing rising steam is faintly visible in the way of the back as a unique smell that drifts around mono to no difference that had sniffed well in an area where there is a hot spring.

And the figure of other elves seen tidbit is in the fortress, and many of the human sign that comes through from the building, leakage hear laughter, but things that do not change with the other.

But demons are operated, but not may not catch on part of, because elves seems to have fought with the [demon] species in the previous war, it is not the difference in the connection.

Since the demon even many who prefer a bath with high intelligence as a human, Will is probably a demon who load class of Zhuhai are present.

Whether it is a threat Speaking of threat, there is no particular problem if are you getting along.

Shuberusu is judged so, I was hardened to lasted description.

"Individual employees is small demon goblins and humans, but he have a variety such as beast who, of demons who long - from apo Akira hall are doing various things to experimental, there is a daily new surprise, now one van 's elves of interest is high places. "

To Esseba described in the next, Shuberusu was toward the face in surprise.

Goblin is working. And human at the same location, is working beast people.

It's strange, and I was accused of silence.

Goblins basically obedient to instinct, it's fool. It can be used to, such as pawn of the robbery, but there is no supposed to be like that requires minor attentive service.

Human employees still evident. And to will fully use if ask loaded with experience, number of slaves if they have budget compensate While it's possible. But Speaking of or able to work together with the goblins, question remains.

And to command not know other employees will happen unless the goblins to absolute obedience, the beast who also raised the same reason as almost human.

"It is such a fool."

For a long time that two hundred years, precisely because lived in the outside world, the reaction of Shuberusu is a normal thing.

No, in that it elf that muffled in the forest, usually it will show the same reaction as Shuberusu.

But, those who do not stay even one person that is the same reaction as Shuberusu in who you are around.

Matter of course, and even I have accepted to Tage said.

"Well, Is the find all which is to say that. But to say that because goblins, and I Na despise. Here is given, from the length to the end, I because it is a bit special."

To encourage the Shuberusu that incline the neck, one line will arrive in front of the main gate.

Main gate of the shape, such as the both sides of the rock wall protrudes "concave" had become a double structure where there is a gate back and forth. First of the gate and the second between the gates about five Merutoru. It is almost the same as the thickness of the rock, it would order to kill the enemy, on the ceiling between the gate and the gate has been opened a large hole for shoot such as trees and stones and hot water.

Even if the first gate is broken, seemed Hofure a lot of enemy soldiers before the second gate is broken.

"Trouble-like"

Just before the dive the gates, Esseba is raised lightly hand while looking up at the top of the rock wall, to raise the voice.

And when Shuberusu raise the face hung, on the rock, dark elves of several people armed with bows and arrows had been wary of the surroundings. Although Yokosuka the shimmering and line of sight, and whether at the sight of their Esseba problem was determined that there is no, most of the consciousness is directed around again.

Expertly and is hiding in the cloak and obstacles of magic items, Shuberusu had been distracted by other things it was was noticed at last to become at that time.

The "Welcome not. Enjoy today"

Perhaps the prime of Dark Elf would be the length of the population, it has reacted to the words of Esseba while nod.

That said there is no prejudice about earlier outside of living, still in the Dark Elf has repellent feeling, reply of words of welcome dive exit the gate and bear it only to nod lightly.

And immediately exits diving double of the main gate, one line was passed in small checkpoints installed armed to the main gate next to. If Rarere rampage and brought the weapon would because it is troublesome. Here If you do not pass armed, it seems to be a problem when it was something.

It is convincing, the received is a human female, it was a female hobgoblin.

Girls is something likely to be killed first and foremost if the person who came from outside the Abarere, but since the other a man of combat personnel can not be found, two people Maybe might be stronger. Somehow, it looks to the knight and the Meiji system.

Etc. and while the Shuberusu was thinking, one line that passes the armed continue to free-flowing and sign the documents. To finish the sign and number has been handed a metal plate that has been written.

If present it on the way home, it's how the armed come back.

When you have finished these bits and pieces procedure, row set foot in the summary spa town that is vibrant.

"There now are still customers are fewer because only village of elves to come here, but still, the number of users is large. Many who have become frequenting every day."

The back of the road extending from the main gate would be a central street, there is a mansion that was seen earlier.

And not in the house on the right and left sides of the main street, shops of the general structure was lined in this area.

Hammer is to lower the drawn sign, there is a shop that sells armor and bits and pieces ornaments.

The side-by-side in the shop and is such as hair ornaments and rings, which was built by a variety of metal, various armor for the practical importance and admiration had been ordered in the back.

Clerk and a woman is a beast's good cat-based charming, dwarf old man in the shape like really stubborn craftsman.

Where a look at the harmony products men and women of the young elf probably a lover, laughing, and any questions to the clerk, the last was carried bought a ring set that was built in mithral and green metal.

Lower the drawn sign a fork and knife, there is a shop that provides a simple cuisine.

The store there is a decent size with full house, young and old of the elves had been hit smack in cooking.

In the cat fairy Kettoshi we're around to listening to the customer's order, like the lovely cats that bipedal movement and hobbling.

Other are also deployed a variety of shops, while observing it to the curiosity-up, party arrived at the entrance of the center of the mansion.

"In outline and since the beginning of the hot spring, let's say you go around the other stores. Most of the attractions here, still it because hot spring"

While described so Shuberusu, Esseba opened the door of the mansion in the manner in which it was accustomed.

As to slide sideways to make a Caracalla and small sound unusual at the door general around here.

It was also trying to agarose in shoes with catapult everyday habit while I think after a long time I Na, and, it was noted immediately.

"From this point on, put to take off your shoes."

"Oh, certainly I wonder was true. Because after a long time of, and I forgot. The Temadora then it is not sorry, on the brother."

It is noted that it was trying to agarose in the shoes, while Shuberusu apologize, it was up to the house to take off your shoes.

Shoes are placed in a large shoe box next to the entrance.

"But, it is what good it"

Mansion of interior Again a unique thing that is not apparent in this area, but there was something that calm and wonder.

Wooden floor that is not to issue an unpleasant sound by Xing, in the mansion in the memory, but it would have been a little cold, here comes through warmth is.

"How, law"

Shuberusu that has been growing quietly to come here, began to look around the curiosity bustling around.

When doing so, since the line began to move towards the counter in the entrance front, to go with while slightly later.

And I was surprised because the Goblin Taming business smile in the counter had really.

If from Shuberusu, it caterpillar has issued the words, it was just as shocking things.

"It is I help you over. Esseba like your line has been booked. Since rates have already received, but please wear this. Yes, please slowly enjoy"

Shuberusu is while surprised, everybody else is going to receive a bracelet of the thread that red ball is fitted from the goblins that amiably laughing.

From the person who received a bracelet, is nod lightly to Esseba us, it was to start the action in their own way.

"Well then, I am about to enter early."

"I wonder if I'll have doing today. If we do between this, I gonna skin becomes smooth people."

"Oh, well then it is today, do we let Ukashira"

It was equipped with a bracelet, a man in a passage that has been suspended blue cloth, the woman went into the passage, which is suspended a red cloth.

Although strange mark is sewn with white thread Both the cloth, somehow you know that he it indicates a hot spring.

Elves escort officers also end is prima facie work at the time of the arrival here, because after is a free action, it was mind laden to enjoy the experiences in a series of laid back hot spring.

"...... Huh, it too surprise, seen Motanzo"

And too surprised between short, it was a somewhat tired appearance of Shuberusu.

And I realized it Shuberusu was equipped with a bracelet on the right wrist, he had been walking in the passage that men went on.

By the way, in such a horizontal, this exchange has been exchanged in a low voice.

"Oh, when Esseba like. Outside, is not it useless to come to take people if. Not Morawa is we'll? Guarded wrote tightly to classified information, and troubled"

"Sorry Na. But I wonder the younger brother came back in two hundred years, I think that the I'll be proud of here."

and "It is useless, the rules if you because I'm a rule. put, I will be angry."

"It's okay. Contact directly to apo Akira hall, and Nikki got recognized the special case in Tun ten"

"What? Is it true? ... That ...... Esseba sama ...... yeah wait a little, yes, yes. Okay it. ... It is really like. Well, It is okay."

"So what'll let the bracelet"

"Yes, please. Because after hot water wearing towards there Leave services, please use please. So, please enjoy"

"Oh .... Surely this also want to boast on the brother Unazukeru"

Take off the clothes in the dressing room that was in the former mansion of passage, Shuberusu that is dressed in clothes of thin fabric called Yu-deposition, spoke to Esseba that you are sideways while soak in hot water that was cloudy in the bath of the widest mixed bathing It was.

it "would be so, would be so. It is about coming to entering every day, here to brother Na. I came back because they liked, even of want to brag."

Esseba that change of clothes in the same half-pants type of hot water clothes and Shuberusu is, very proudly.

Bottle and the sake cup of elf wine that has been put in Kioke is at hand. While drinking it and by driblets, two people said.

"But, it's variously doing really, here Some things you have seen in. The other, there is also the first time of things"

and "Yeah, really, and I have many things done. Personally, I electric bath is recommended using the lightning precision stone and mithral. You might not initially familiar with tingling, is that Kyu and muscle contracting sense does is stopped. addictive Na "

"Indeed, only in the. Are using material that was surprised is material to it, what a waste, and is what I thought, but that peculiar sensation was not also be experienced until now. Well, that acceleration To issue, it Do not will need time and effort accordingly. If Sugire strength, and then you die before it is healed. "

"Well, It's is probably safe. Danger If you have not tried, in addition to the of Na. Electrical bath to too expensive, it struck to hot water, be great and a sauna Atari. The water bath after the sauna, the firm Kyu Feel good

Since the water of water bath's water you put in the water fine stone, and more good. And Esseba drink elf sake, I was cheerfully laughed.

"Certainly, we tried earlier, it sounds good. Because water seminal stone and put water has dwells the spirits of the force, the highest it is for the elves. However, in particular surprised me was it Jacuzzi The hot spring, is not it? Oh, What are you doing? "

Jacuzzi spa.

Finely small bubbles spewing from a small hole in the wall and bottom to stimulate the body's bather, is a thing that's popular among the hot spring in which a plurality of design to «Torino Palavela Onsen».

Detailed Structure I that do not know Esseba having been subjected Otonai, but is designed in thinking similar electrical baths, wind rectification stones were used for this.

in the sense that bubbled and the bubble is to stimulate the whole body, regardless of young and old, to become a prisoner who often.

"It's much want you to tell me a silane. Here."

"Truly do I do not know even on brother, it is regrettable. ... Come to think of it, then you exist right hot spring eggs of Na. Big Cocco service is also interesting other than hot springs, it is a surprise to Nante can enjoy while entering it into the hot spring "

"Well, Na's certainly such. Likely, speaking of personal recommendation of services, oil massage using aromatic oils made from grace of the forest, gonna there is that. That dropped fir tired in the body appears to be, when I had to do in. especially Dorianu Miss Na's time of bliss, I was involuntarily seem to get to Ascension. alone remembered, but Ikiri Tati likely in many days. "

"I'll extend the lower the nose, on the moody brother"

"Ha ha ha, you can not say, moody brother. But It will not be helped. Respect there is, Na because good is racial in there, you win not by. To even a person who was withered If you come to her resurrection, In beautiful skin commenting and popular and woman Shu we also get to do, has been appointed unanimously Dorianu Miss. So Dorianu Miss massage, but not receive quite, other persons of massage, it might be a good try because not bad. but not as much as Dorianu Miss, it has been progress with the girls also conspicuously "

"It is so great to do?"

"We probably Elf population problem, some will be improved by this, it is great to be around that. In some cases, massage to stimulate such a desire also be received. Fellow of Guraba that just tried it, keep It seems enjoyed in Mrs. overnight without expired. Na have seemed was attacked Nechikkoku night, Mrs. Dekinka winded also be stand "

Guraba is a middle-aged elf with a no but capacity close to it in the High Elf, who has the right to participate in the same [roundtable] and Esseba - jam is one of the Khans.

Is also a devoted husband is a leading warrior in the village, he wants to be the elf is strong, the burden of the wife is too large, combined to myself, saying, etc., it has been known in the fellow as a bland person in the night It was.

Weak too love to production hetare, and is also referred to, but it now is placed.

Such he, wife loved as no longer stand.

Although it long ago, as a person to know the childhood each other, and nod as Shuberusu was convinced.

"Well, Well. Elves basically, I because it is protein. Dare By giving such a stimulus, do you mean to say that encourage"

and "Yes. To increase the reduced population in the previous war, Dorianu Miss our massage, I's a surprisingly good means. However, it is because purely feels good, but I"

There is no liquor from the tail Inoguchi, go poured alternately.

Of long time brothers Talking is relaxed experiences in a series of laid back continued, so as to fill the time was away until now, it is not interrupted.

Then I wonder you enjoy the hot spring between how much. Soon or go up, to become a suitable time that, it persists the mind, Shuberusu heard in Esseba.

"My brother on, apo Akira dono, do you meet the person who called?"

"Now, Ola does. It is said that to get out."

Is that so

In swing away and to put the fighting spirit, look theories, and the outright decline Shuberusu, Esseba was hitting the shoulder while wry smile.

"Do not be so discouraged, there is contact means. From there, it's up to you of the negotiations."

But the time being now is drink. And jerk, and drink.

To say so, pour the elf wine.

And Toputopu, sound is heard.

To liquor that have been put up to the limit the last minute, imperceptibly day sinks, light of Hoshitsuki that was shining in the night sky is reflected. To absorb the magic of mix to the moon star light, elf sake deepen the taste more than usual.

It was drink in the jerk and bite Shuberusu is, he build a good relationship and still meet unexpected apo Akira dono sure, and make a vow.

The main reason, also it is because I want to come here in the hot spring.

While it originally if Shuberusu became an external person he not be able to know the existence of here, Esseba is negotiated, are you and what you soak it because I specially observed.

But also the end and out the special from the large forests, it is not possible to enter as they anyway hereinafter also because would be assassinated as reveal the presence of this, Shuberusu that it becomes an equal business relationship was was targeted .

During the period of stay Then a few days, and hot springs that are day-to-day extension, and attended by «Torino Palavela Onsen» foot Shigeku brothers new service is born, the Shuberusu finishing the homecoming, saying in front of the family, who was waiting for the return It was.

and "Yes, let's go to the hot springs at all."

Shuberusu of action that became a hot spring addict completely was fast.

Long-established firm «Midoriya star Township» Chairman, ■■ after the date to come Kosae souvenir.

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