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Day 161-170/Day 166/Sidestory

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SidestoryEdit

NEW TL

PLACE TRANSLATIONS ABOVE THE BAR. THESE ARE THE RAWS, LEAVE THEM HERE UNTIL SOMEONE DOES A REAL TRANSLATION (NOT JUST A GT OR RUSSIAN TRANS). CLICK EXPAND TO VIEW THEM.


【とある衛兵視点:百六十六日目】


 数日前、姫様がアポ朗様と一緒に迷宮都市へ行く、と言い始めた。

 衛兵である私達は姫様の予想外の行動に苦労する事は稀に、いやそこそこの頻度で、いやいや本当は多々あったりするが、個人的には今回のような行動ならば大歓迎だった。

 というのも、私は以前から迷宮に潜りたい、と思っていたからだ。

 これまでは家の許可や仕事の都合上潜る事はできなかった迷宮に行く機会が、向こうから転がってきた。

 比較的近い場所にあるというのに衛兵に選ばれて早数年、何だかんだとあって行く事もなかったそこに行ける、となれば姫様の護衛として自ら名乗りを上げない訳がない。

 立候補した事で比較的容易に護衛役として随行する事を許された訳だが、四六時中姫様の護衛をしていた訳ではない。

 非常にありがたい事に、アポ朗様の計らいによって姫様の護衛をしなくても良い時間ができ、その時間を使って私や同僚達は迷宮に潜る事が出来た。


 そして念願の迷宮に挑戦し、やはり迷宮は素晴らしい、と実感できた。

 あの肌が粟立つ様な重苦しい空気、周囲に潜むダンジョンモンスターの気配、僅かに残る血臭、聞こえてくる騒乱の音、周囲の空間に混ざる高濃度の魔力。

 自らを鍛える場として、これ程いいものはないだろう。


 今回は同僚達と共に潜り、迷宮を堪能すると共にレベルが“2”も上がったので、かなり満足して帰還した訳だが、今日、とても不思議な事を体験した。

 というのも、アポ朗様の指導の下で行われた訓練の時に、同僚達との模擬戦で、相手を容易く打倒できてしまったのだ。

 何故か相手の攻撃が以前よりもよく見えたし、攻撃を受け止めるのにも然程苦労せず、むしろその攻撃の軽さに困惑を覚えた。

 また厚い防御を強引にこじ開けるのも以前より容易になり、攻撃速度も以前より上昇している様である。

 これは私だけではなく、他の同僚達でも起こった事だった。

 より正確に言えば、私の様に護衛として迷宮都市に行ったモノは、王都に残った者よりも明確に強くなっていた、となる。


 これは少々どころではなく、かなり異常な事だった。


 私達衛兵同士の訓練で、ここまで綺麗に分かれる事はほとんどない。

 というのも、個々のスタイルによって相性は確かに存在するし、技能の優劣や実力による序列は確かにあるが、しかし私達は総合的な戦闘能力に大きな差がある訳ではないからだ。

 その時の調子や戦場の特性などによって勝敗は変動するモノの、例え相性の悪い相手でもある程度は善戦できる実力がある。

 アッサリとヤられるほど、私達衛兵は弱兵ではない。


 しかし、こうも明確な差として現れると、小首をかしげずにはいられない。


 その為色々と調べられたが、結局原因はよく分からなかった。


 レベルが上昇したからか、とも考えられたが、せいぜい“1”か“2”上がった程度の事。

 確かに能力の強化はされるが、しかしそこまで飛躍的に上がる訳ではない。

 レベル上昇による強化は、今の段階だと誤差の範囲内でしかないだろう。これが原因とは考え難い。


 他には派生とはいえ迷宮に潜ったからか、とも考えられるが、その可能性も低そうだ。

 ただの一度潜っただけでこうまで差が出るなど、聞いた事も無い。

 仮に今回の力量差の原因が迷宮に潜った事だとしたら、潜った者と潜らない者、その間にここまで劇的な差が生じる迷宮を、現在の様に限定的とはいえ一般に開放しているのは変である。

 民草に革命を起こされるのを恐れ、時の為政者は迷宮の全てを独占する、という事があって然るべきだろう。

 だがそんな事はない。

 確かに迷宮に潜る者は早く強くなり易いが、そこまで劇的に強さを増す事はない。

 だから、これも違うだろう。


 今回の調査でこの差がなんなのか判明する事はなかったが、個人的にはアポ朗様が怪しいな、と思っている。


 普段の違いを出すなら、アポ朗様達が居るか居ないか、という考えもあるのではないだろうか。


 ……ふぅ。いやいや、流石にそんな事はないか。思考が飛躍しすぎているに違いない。


 ただ近くにいるだけで、ここまで身内あるいは手下やそれに準じる者達を強化できるなど、流石のアポ朗様とてできまいて。

 そんな常識外れの能力など、有り得ない。

 【勇者】様や【英雄】様がたの仲間は普通よりも強くなり易いという話もありますが、ここまで劇的な話など聞いた事もありません。  だからアポ朗様とて……


 ……有り得ない、よね?

 ……あれ? 有り得ない、とも断言できない様な……。



 ・存在するだけで周囲に及ぼす補正効果は大きい模様。

 ・後日、物陰に集まって鍛え直す残留組な衛兵達の目撃情報有り。

 ・貴方の実力は、本当に貴方だけの力で得たモノなのでしょうか。


Day 166 == 【 Day 166 Sidestory 】 == Day 167


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